Sportsの窓

EPISODE11

 【1】


〜Premiaship Rugby 2010-2011

プレミアシップラグビー 2011 観戦記



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今期2010年9月から始まったプレミアシップラグビー対抗戦が
2011年5月28日をもって
最終戦を迎えようとしています


昨年9月3日を皮切りにスタートした
今期の大会ももう残すところ1試合
ロンドンはトゥイッケナムスタジアムで行われます

昨年始めて訪れてすっかりと好きになった街
LEICESTERの街のTIGERSと
LONDONの東寄り地下鉄ゾーン7に属する郊外の街WATFORDのSARACENS

Tigaers ファン Saracens ファン

左がタイガースファン、右がサラセンズファン
どちらも今週末の決勝戦への意気込みは物凄い!

タイガースが優勝すれば2年連続、
サラセンズが優勝すれば初優勝になります

すでに欧州クラブリーグ戦のハイネケンカップが終わってしまっている今、
(この大会も欧州クラブチームにとっては
夢の祭典おフランス、イングランド、ウェールズ、アイルランドなど名立たる
クラブチームが競い合います!
プレミアシップリーグと合わせると選手は物凄い試合数です)
イングランドにおいてのこの1戦は
今年9月にNZで行われるラグビーワールドカップまでの楽しみの最後です



すでにポイントなどで今年の順位は決まっていますが、
やはり最終戦での1戦は両チームにとっては
どうしても負けられない一戦です!

 
VS 


そんな今年の結果は下記のようになりました

順位 チーム ポイント
1  Leicester Tigers 78
2  Saracens 76
3  Gloucester Rugby 67
4  Northhamton Saints 65
5  Bath Rugby 62
6  London Irish 54
7  Harlequins 52
8  Exeter Chiefs 43
9  London Wasps 43
10  Sale Sharks 32
11  Newcastle Falcons 23※※
12  Leeds Carnegie 23※※

勝ち試合数の差  ※※負け試合数の差

今年は昨年と違って上位のチームに今年9位になったロンドンワスプスが
この順位にいることに驚きました

そして、10位のセールシャークスも昨年までの順位を思い起こせば不思議です

その分今年決勝戦まで残ったサラセンズと3位のグロースターが頑張りました

今回はこの大会の第7位のハレクインとその第9位になったワスプスの1戦
第13節の年明けて間もない週末にロンドン郊外
お馴染みのトゥイッケナムスタジアムと同じ駅が本拠地
THE STOOPスタジアムへ観戦に行ってきました!

ストープスタジアム
目指すスタジアムの案内板



今年は雪もなく比較的暖かい冬の1日でした

試合1時間前にしてすでにスタジアムを目指す
人の流れに乗りながら
お馴染みのトゥイッケナム駅から進みます

お馴染みトゥィッケナム駅 スタジアムへ続く道

トゥイッケナムスタジアムへ向かう方向へと向かいます

スタジアムと違うのは
途中下記の通りを左へ曲がること


そして、トゥィッケナム・スタジアムからはちょっと離れるようにして
住宅街をひたすら上記の道を進みます

今回は続く人の後ろをついて行けば自然と駅に近いゲートに辿り着くだろう・・と
姑息にも考えもせず
ラグビー観戦らしい(それ以外は考えられないグループ)の後を歩いていきました

スタジアムの看板 観戦者たちの後を追う


突如として住宅街に現れたハレクィンの看板と
家と小道の間に見え始めてきた
スタジアムの観覧席が
この人の流れに進んで良かった・・・と
ほっとした瞬間でした




スタジアムの案内
敷地内に入ったと思しき場所に立つスタジアムの案内









【プレミアシップラグビー観戦記】


  VS    
ハレクィン  対   ロンドン・ワスプス


2011年 01月8日
(観客動員数 14,282名)
*スタジアムのキャパシティは14,816人

14:45 キックオフ
場所 トゥィッケナム ストープ(Twickenham Stoop)

HARLEQUINS club ground


17-10

昨年9月から開幕となったこの大会の第13節
年が新たになってからの第2週目

大雪で野外スポーツでは珍しく
“雪のため試合延期”が続出した昨年とは違って
今年はすでにその大雪は昨年クリスマス前後になったため
覚悟しての防寒対策を取って向かった会場は
真冬のこの時期にしては比較的穏やかな気温となりました


地元ハレクィンの応援らしき観客グループの後をついて到着した今回の入り口は
ゲート3


スタジアムのチケット売り場
スタジアムのチケット売り場


もう5〜6年前に初めてこのスタジアムで見たハレクィンの試合の時は
ゲート1に設けられていたチケット売り場は
現在はこんなに大きな売り場になっており、
またこのゲート3がこのスタジアムの唯一のチケットオフィスになっていました


毎回「行く」と決めた試合は
早めにクラブチームのサイトからのチケット購入している私は
(早い方が良い席がゲットできて、
尚且つお安い!
その代わり払い戻しはクラブチームによって条件が違うので
購入時には注意書きを必ず読み込むことが必要です)
先ずは送られてきた予約確認書を手に
この売り場で“私のチケットはどこ?”と訊ねると
あちらのオフィスへ・・・と教えられました


チケットオフィス
こちらはネット購入など前売りチケット交換しているオフィス


海外から観戦に訪れたり(私のように)、
早くからこの日を楽しみに早々にサイトから購入した観客達で
結構ごった返していました

当日券だとすでにチケットが売り切れていたり、
余り見やすい席でなかったり・・
でも、大きな理由はやっぱり早めの購入は若干お安いからかな〜と思います


窓口で予約確認書を渡すだけで
“はい、これよ”と手渡された封筒


住所と名前が明記された封筒

多分国内(英国内)ならばこのまま郵送されるであろうに
海外のため、
私のチケットはそのまま事務所に留められた、ということです

(と、予約確認書にもそのようなことが書かれていたような・・・
実は私自身もそこまで細かい注意書きを読み込む英語力は皆無のため
家に届かなかったから、そうかな〜と思っていました
まあ、予約確認書があれば何とかなると・・・)


封筒の中身 当日チケットのもぎり半分

無事に本日のチケットを手にしたら
次ぎは大事な試合のプログラムです


プログラム
プログラム1冊£3.00也


チケットとこのプログラムが揃ったところで
先ずは自分の席を捜してスタジアムへ入りました


スタジアムマップ
※マークの最前列が私の席です

最初に驚いたのはスタジアムの変貌です

以前はグランドの上の方は屋根はあったものの
スタンディング・シートのみ、
下にあたるSouth Standは以前ここしかチケットがなくて
ここで雨に濡れながらの観戦でした
今ではすっかり屋根付きの椅子もあるスタンドに変わっていて
以前の伝統的(?)なスタンディング・シートはなくなっていました

全体的にスタンドも改装されていて、
どこのクラブチームも10000人以上観客が見られるスタジアムを持つことのできる
この国のクラブチームの素晴らしい環境にただただ驚かされます


テレビ中継? South standの様子

すでにスタジアムの観客達はこの試合を楽しみに盛り上がっています

右は以前この場所で雨に震えながら観戦した思い出のSouth Standの様子
すっかりと屋根付きで大きなスクリーンも設置され
ほぼ席も埋まっているようです



私の席から


今回はたった1席のみ残っていた
ETIHAD STANDというこの試合でも人気のある場所です

一人での観戦でお得だな〜と思うのは
このような席が1席だけ空いていても私のように一人観戦は少ないために
こんなど真ん中が得てして売れ残っている場合があります

この席もほぼど真ん中の1番前の席


両サイドは家族ずれの方々に囲まれて
いよいよキックオフが近づいてきました


今試合のメンバーは下記の通り

ポジション ハレクィンズ ロンドン・ワスプス
1   Joe Marler   ★Tim Payne(Charlie Beech)
2   Joe Gray(Chris Brooker)    Tom Lindsay
3   Mark Lambert    Zak Taulafo
4   Ollie Kohn(Vallejos Cinalli)    Marty Veale
5   George Robson    James Cannon
6   Tom Guest(Will Skinner)    Richard Birkett
7  ★Chris Robshaw   ★Serge Betsen Tchoua
8  ★Nick Easter   ★Andy Powell
9  ★Danny Care    Nic Berry(※Joe Simpson)
10  ☆Nick Evans   ★Riki Flutey(Dave Walder)
11  ★Ugo Monye    Tom Varndell
12   Jordan Turner-Hall    Steve Kefu(Sam Jones)
13   George Lowe    Ben Jacobs
14   Tom Williams(Tom Casson)    Richard Haughton(David Lemi)
15  ★Mike Brown    Mark van Gisbergen

★はイングランド、ウェールズ代表キャップ保持者  ☆ニュージーランド代表キャップ保持者 
※イングランド代表選出キャップなし ()内の選手は交代した選手

クラブチームでの試合の面白さは
日本で楽しむことのできる六ヶ国対抗戦やインターナショナルマッチに出場している
代表選手が地元のチームでの活躍を目の当たりにできること

今回は度々代表戦でも8番と背負っている

ハレクィンのEasterと
ワスプスの10番Flutey

ニック・イースター リキ・フルーティー

特にワスプスのFluteyは
イングランド代表ではセンターとしてお馴染みでした
しかし、本来のチームではフライ・ハーフ
ちょっと代表戦では見られない本来のポジションなのでしょう・・・

今回はこの二人を追ってみようと思いました


今か!今か!と観客の声援も大きくなった時
選手が目の前からグランドに飛び出してきました


ワスプス選手達 ハレクィンの応援団

左は先ずはアウィチームのワスプス、
右はホームのハレクィンが飛び出してきた時のスタンドの観客達
さすが地元ファンは歓声が大きい!

キックオフ前


グラウンドは昨日の雨や午前中時たま落ちる小雨交じりのお天気だったので
試合開始数分後はどちらもボールを蹴ることなく、
回してフォワードを全面に出して前へ進もうとする作戦

最初のファーストスクラムはホームのハレクィンが優位なものだった

左がワスプス 右がハレクィン
押すハレクィンフォワード ファーストスクラム

やっぱり最初のスクラムって重要だと思っているので
見ていてもつい力が入ってしまいます

攻めるハレクィン 押し戻すワスプス

両者一進一退の攻防が続く
ファワードが果敢に攻めればバックスが走る・・というには
ちょっとグラウンドが緩いのだろう・・・結構足を取らせている


ハレクィンマスコットベア
ハレクィンのマスコットのベアが登場!

それでも足場の悪いグラウンドでは
やっぱりフォワードの力がどんな時よりも必要と、
ハレクィンのマスコットベアは観客に声援を!と先導する

そんな中試合開始22分でやっと大きな歓声!
ハレクィンプロップ1番のMarlerが左隅に先制トライ!!

先制トライ


フォワードの取ったトライ、ということで観客も大喜び
但し、コンヴァージョンは失敗
それでもホームチームの先制トライは次ぎに続く大きな原動力となりました

先制トライに沸く応援

しかし、かつての王者
ワスプスも負けてはいられません

その5分後にワスプスの14番
フォワードがラインアウトからきっちりとボールを取り、
回したボールを受け取ったウィングのHaughtonが右方向に飛び込んだトライ

ラインアウト ワスプストライ!

これにはアウェーチームのワスプス応援団からは歓声が飛び交います
その後のコンヴァージョンもきっちりと決めた15番のvan Gisbergenに
ちょっぴり10番としてのFluteyを見ることを忘れていました

その後32分に再びハレクィンの15番Brownが再び左隅に飛び込み2つ目のトライ!

沸き立つハレクィン応援団 トライシーンがスクリーンに

元オールブラックスでも活躍した10番Nick Evansのコンヴァージョンが決まる

ホームグランドでもあるハレクィンのスタンドは良いムードで皆楽しそうに観戦しています

そして、前半37分そろそろ前半終了に近くなってきた時
ハレクィンの8番Nick Easterが続けてトライ!
もう観客は大騒ぎ!

3つ目のトライ
トライ後コンヴァージョンを見つける少年

コンヴァージョンが余り良く決まらない
今日のエヴァンス

コンヴァージョンへ望むエヴァンス


実際はこちらも逃し前半は17−7で折り返しとなりました

さて、折り返し前半が終わり後半への間には
スタンドに居ると様々なものが見えて
テレビでは味わえない出来事を目にできます

先ずはお馴染みチアリーダーの応援です



とても寒い中をけなげにも寒そうな格好で
一生懸命売店へ急ごうとする観客を留めようと頑張っています

休憩する観客 売店、トイレへ

観客も寒さ故、このハーフタイムには結構人の流れも多く、
私もちょっとグラウンドが見えるところまで降りてみました

グラウンドの芝
グラウンドの芝

思ったとおりグラウンドの芝はぐっしょりと水を蓄えておりました

こんな足場ではさぞかし走り難いだろうと・・・・
どうりでコンヴァージョンも難しいね〜などどいっぱしのことを思いながら
席に戻ると
お隣の席でとうちゃんと観戦に着ている少年が美味しそうなチップスを・・・
思わず“良いな〜”

隣の少年
とうちゃんは1パイントのビール、
少年はチップスを美味そうに食べていました



さてさて、いよいよ折り返しの後半が始まりました

後半戦の始まり

先に出てきたワスプスは10点を追うことになります
早々にスクラム線になり、
ハレクィンはこのスクラムでも落とす反則があり、
ペナルティーキックのチャンスを奪われるが、
先程の水たっぷりのグラウンドにワスプスのvan Gisbergenのキックが入らず
結構苦戦を強いられています

小競り合いも
中々組み難いスクラム

後半に入ってから両チーム共に選手交代が頻繁に行われるようになり、
攻撃も段々両チームエキサイトしてきました
両者譲らずのスクラムはやっぱり好きな試合運びです

ほぼ中央でのスクラム
若干有利に見えるワスプスのフォワード



そんな時1番前の席なのでグラウンドとの間の通路は試合中でも
人の通りが少しあります

きっと1周してきたマスコットベアが再びやってきました
ちょっと中だるみの試合には面白いパフォーマンスをしてくれていました

マスコットベアズ 子供には怖い? コンビのベアズ

試合後半62分にハレクィンが反則
ペナルティー
キックを与えられたワスプスは
後半から10番 Fluteyから交代したWalderが見事に入れて
やっと3点入りました

ハレクィンのペナルティー


後半を通してハレクィンの陣内に再三攻撃しておきながら
最後の1歩が及ばず
結局終わってみれば17-10と本拠地ホームチームの勝利で終わりました

ノーサイド


終わってみれば後半は殆どハレクィンの陣内で試合が行われていたように思うほど
攻撃していたにも拘らず
わずか1つの反則でのペナルチィーキックが得点されただけ・・・

しかし、何と言っても結果的には
ホームグランドのチームが勝利するとスタジアム中が賑やかになるので
やっぱり嬉しい!

ホームチームの応援団 挨拶に来る選手を迎える

ノーサイドの笛に思わず観客は惜しみない拍手で選手を迎えます

ノーサイド後のグランド

陽が暮れて試合が終わり
両者握手で終わるノーサイド

これからパブで勝利を祝う人達や
家族連れが勝ったチームの喜びに嬉しそうに家路を急いだり・・・

出口へ向かう観客


人の波に飲まれながらも最後もうすでに選手の居なくなったグラウンドの見納めに

そして、私は何時ものようにクラブ売店へと
記念グッズを手に入れるため
ゲート近くのショップへと足早に歩を進めたのでした




ハレクィンズクラブショップ
ハレクィンズのクラブショップ


外から見ても店内の活気が見て取れます

勝った試合後は更に購買意欲が沸いてしまいます!

やっぱりラグビークラブの試合は楽しいし、
代表選手が身近に見る事ができるし、
何よりもクラブスタジアムは観やすいし、熱気もまた身近
次ぎの旅ではどこのチームの試合が観られるかが楽しみです







プログラムからTimberlandのCMです
さすがに皆腿太いっっーーーガタイが良すぎ!
こんな楽しみも地元プログラムならでは






【おまけ】


下の鍵束は私の現在のもの

観戦したラグビーのクラブショップで必ず購入している
クラブキーホルダー



右からレスター・タイガース、ハレクィンズ、ロンドン・ワスプス、
バース、ニューカッスル・ファルコンズ

全てホームグラウンドのクラブショップにて購入です

まだまだ行ってみたい街のラグビークラブでの試合はあと6つ

是非ラグビー好きの方がいらっしゃったら
先ずはお気軽にクラブチームの試合観戦をお薦めします!

チケット購入についてはクラブサイトから・・
各クラブによって注意書きが変わりますのご注意ください





どうぞ、皆様からのご意見・ご質問をお待ちしております



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 ・2004年シーズン後 EPISODE 2
 ・2005年六カ国対抗戦  EPISODE3 【1】〜【3】はこちらからお進み下さい
 ・トゥッケナムスタジアムへの道 EPISODE4 【その1】 【2】〜【3】はこちらからお進み下さい
 ・2006年六カ国対抗戦 民族の戦い EPISODE5【1】  【2】〜【3】はこちらからお進み下さい
 ・プレミアシップ観戦記 その1 2007年
 ・プレミアシップ観戦記 その2 2007年
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